TOMOKOが出来るまで~10代(13)
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TOMOKOが出来るまで
10代
大学時代~大同で騙されて…~
天津への日帰り旅行だけでは物足りず、西域の方(モンゴル方面やシルクロード)への旅行を計画する人も現れました。
私は特に興味はなかったのですが、当時一番仲良くしていた同級生に「大同(&雲崗石窟寺院)へ行ってみない?」と誘ってもらったので、一緒に行くことにしました。
大同までは7名ほどのグループで。そこから3名と4名のグループに分かれます。
こちらのグループは、男子学生1、女子学生2(ちなみに「彼」はどちらの「彼氏」でもありません)。向こうのグループは男子2女子2だったかと思います。
出かける直前まで体調が悪く、行けないかと思っていたのですが、出発時間直前に急によくなって一緒に行くことができました(今から考えると、盲腸の前兆だったかもしれません)。
今のようにインターネットの予約サイトもないので、列車(火車)のチケットは駅で並んで買います。ホテルは当日行って、フロントで申込みます。
北京から大同まで約8時間(6時間だったかな?)。往路は夜行で行きました。
大同に到着するとすぐに帰りの切符の手配です。早朝(6時台だったかな???)の「無席(乗車券のみ)」というチケットを手配することができました。
怪しげな観光タクシーのようなのを交渉して、観光地に行きました。ぼったくられたかどうかもわからないぐらい世間知らずでした。
雲崗石窟寺院は、デカすぎて、もう感覚がマヒしていました。当時は柵もなにも設置されておらず、勝手に中に入ったり、よじのぼったりしている人もいました。
ホテルでタクシーの兄ちゃんと別れるとき、「明日朝来てやるから!」と。
信用できないなーと思っていたのですが、案の定、来ませんでした(笑)
当然、バスとかもないし。フロントは朝が早すぎて誰もいません(精算は、一緒に行っていたグループの子たちに頼みました)。
道を通るのは、荷台にあり得ないほど農作物を積んだ自転車と、荷台にあり得ないほど荷物を積んだ軽トラック(後部座席が無い)ばかり。
乗用車、というものはおろか、のせてもらえそうな「車」は1台も通りません。
ちゃんとした地図もないので、歩いて行っても駅にたどりつけるかどうかわからない。でも、待っていても仕方がないので(今から考えたら、ホテルに戻ってフロント叩き起こして、電話でタクシー呼んでもらうとかなんとかできたかもしれないいけど、当時はそんなこと思いもしませんでした)、とにかく前進するしかない!と。
ヒッチハイクとかしたことないけど、とにかくそんなことは言ってられないので、通る車、通る車に手を出して止めてもらおうと必死でした。
30分ぐらい歩いたでしょうか、1台の車が20メートルほど先で止まってくれました。
「どこへ行くんだ?」というから、「駅!」と答えると、「とにかく乗れ」と言ってくれました(今から考えたら、ホント危険!!!)
運転しているおじさんの他に、もう1人おじさんが乗っていました。
確か、私が前に乗って、同級生が後ろに乗った氣がします。
「火車に乗るのか」と聴かれたのでそうだと答えると、「時間は?」と聴かれたので、答えたように思います。もう、結構ぎりぎりでした。
騙されている…と思わないこともなかったのですが、それよりも降りるときに何か無理なことを要求されたらどうしよう、とそればかり思っていました。
駅に着くと、いくばくかのお札を出して「これでいいですか???」と聴いたように思います。すると運転していたおじさんが「バカなことをいうな! 早く行かないと乗り遅れるぞ! いいから早く行きなさい!」と叫びました。
「明日迎えに来るから」といって、来なかったタクシーの運転手さん。
私の中では、騙された…というよりは、起きれなかったんだろうな…と(笑)
結局、駅まで載せて行ってくれたおじさんは、どこの誰なのかも全くわからない。ただたた「謝謝(シエシエ)」としか言えない自分のボキャ貧ぶりを嘆くしかない。
いろいろあったけど、汽車にも乗れて、さわやかな氣持ちだったのですが、実は事件は静かに起きていたのでした。
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